099 発掘!明治初頭の列車時刻

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この商品について

発売日:2016年8月19日(金)
ISBN:978-4-330-69416-0
著者:曽田英夫



鉄道黎明期の『時刻表』空白の20余年

我が国最初の月刊時刻表は明治27(1894)年10月5日に、東京・京橋の庚寅新誌社から発行された。
つまり、明治5年(1872)年旧暦9月12日の鉄道開業後22年間は一般に販売される時刻表の発行はなかった。
本書では、この鉄道黎明期の『時刻表』空白期間の歴史を明らかにすべく、種々の資料を探し出して体系化し、現代の様式に似せて時刻表を再現することにより、当時の鉄道の運転・運輸の状況を明らかにしようと試みる。


●目次
第1章 汽笛一声新橋を(新橋〜品川〜横浜間)

・品川〜横浜間の仮開業―鉄道が初めて走った―
・新橋〜横浜間の開業―開業式挙行さる―
・新橋〜横浜間の開業―開業ダイヤは―
・汽車に乗るならば
・汽車は走る
・早々と時刻改正を実施する―1年に4度も―
・明治7年以降、明治9年までの時刻改正
・小区間短距離列車が運転される―新橋〜田町〜品川間―
・明治10年以降の時刻改正―運転本数の変化―
・列車はどのような車両で運行されていたか

第2章 関西にも鉄道が創業する(神戸〜大阪〜京都〜大津間、長浜〜敦賀間)
・大阪〜神戸間の開業―8往復の列車が走る―
・大阪〜日向町間の開業―大阪から京都へ向かう―
・大宮通仮駅〜大阪駅の開業―京阪間が鉄道で結ばれる―
・京阪神間の時刻改正―こまめな時刻改正―
・ページ運輸長のはなし
・どのような車両が活躍していたのか
・京都〜大津間の開業―逢坂山隧道を開鑿する―
・その後の時刻改正―大津〜京都間の直通―
・長浜〜敦賀間の工事
・長浜〜敦賀間の全通

第3章 東海道線の全通
・長浜〜加納間の開業―長浜が東への起点―
・太湖汽船による大津〜長浜間の航路―琵琶湖は船で―
・武豊〜加納間の列車の運転―名護屋と書かれたこともあった―
・中山道線の建設へ―当初案は中山道線が有力であった―
・東海道線建設へ―ようやく着工へ―
・横浜〜国府津間の開業
・新橋〜横浜〜国府津間の列車―当初は3往復―
・浜松〜大府間の開業―武豊線は支線へ
・国府津〜御殿場〜沼津〜静岡間の開業―1日わずか2往復で運転開始
・静岡〜浜松間の開業―新橋〜長浜間に1往復―
・横須賀線の開業―突如開業した路線―
・湖東線の建設―東海道線最後の区間―
・湖東線の開通―東海道線が全通する
・本線から姿を消した長浜―太湖汽船もまた―

第4章 東海道線全通後から『時刻表』創刊まで
・東海道線全通後の時刻改正―明治24年1月12日時刻改正
・明治25年4月16日の時刻改正
・明治26年5月1日・11月1日の時刻改正
・明治27年4月16日・5月5・7日・6月10日の時刻改正
・新橋〜横浜〜国府津・横須賀間の時刻改正―明治24年1月12日
・新橋〜横浜〜国府津・横須賀間の時刻改正―明治25年1月23日・4月16日
・新橋〜横浜〜国府津・横須賀間の時刻改正―明治26年5月1日
・新橋〜横浜〜国府津・横須賀間の時刻改正―明治27年4月16日・5月5・7日・6月10日
・大府〜武豊間の時刻改正
・米原〜金ケ崎間の時刻改正
・馬場〜神戸間の時刻改正―明治24年1月12日―
・馬場〜神戸間の時刻改正―明治25年1月23日・4月16日・26年5月1日・9月20日・27年4月16日

あとがき 〜『時刻表』の創刊と鉄道のその後―


■著者紹介
曽田英夫(そだひでお)

昭和23年(1948)年、京都生まれ。関西学院大学経済学部卒業。鉄道運転運輸史研究家。
鉄道史学会会員、交通権学会理事。
主な著書に、『幻の時刻表』(光文社)、『列車名徹底大研究』『時刻表昭和史探見』、大久保邦彦氏との共著『列車名大研究』『新・列車名大研究』(JTB)、三宅俊彦氏らとの共著『時刻表に見る〈国鉄・JR〉電化と複線化発達史』、寺本光照氏ほかとの共著『時刻表アーカイブス 鉄道黄金時代‥豎て史楡・山陽本線・鹿児島本線編』(JTBパブリッシング)、そのほか『JTB時刻表復刻版』の解説や交通リスクの研究論文など多数。